[ エンブレルあれこれ ]

2008年7月から(途中中断あり)生物学的製剤「エンブレル」で治療中です。
(2018年で)エンブレル歴10年にあたり、
何かと話題にのぼる生物学的製剤「エンブレル」のあれこれを、
これまでの経験を基にまとめましたφ(・_・)

【 注 意 事 項 】
※あくまでも参考まで。効果や感じ方には個人差があります。
※エンブレルの治療は、主治医とよく相談し、
 主治医の指示に従ってください。



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■ エンブレルの経歴  ■ 種類、あれこれ  ■ 使い方、あれこれ ■

 ■ エンブレルの記録1  ■ エンブレルの記録2  ■ よくあるQ&A ■



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■ エンブレルの経歴 ■

これまでの経緯を簡単にまとめます。

年月日 経過
平成20年6月 リウマトレックスによる治療で、RF、CRP、MMP-3の検査数値の回復が見込めなくなる。
平成20年7月 エンブレル(シリンジ/25ml)の院内での注射を開始。(1筒25ml/月2回)
平成20年10月 看護師さんに自己注射のレクチャーを受けながら、院内でエンブレルの自己注射を実践。
→もっと早くに始めたかったが、なかなか自己注射キッドが届かず。。。
平成21年1月 自宅でのエンブレル自己注射(容量増:1筒25ml/週1回)を開始。
平成22年2月 エンブレル(シリンジ)自己注射を2週で3回に増量。
平成22年6月 エンブレル(シリンジ)自己注射を週2回に増量。
平成22年10月 エンブレルの効果が薄れたと判断。エンブレル(シリンジ)を中止し、アクテムラ(月1回点滴)に変更。
平成23年6月 アクテムラの効果があまりなかったため、エンブレル(シリンジ/週2回)に戻す。
→少し間を置くと、効果が戻ることがあるらしい。
平成27年11月 主治医の勧めで、エンブレルペンタイプ(ペンタイプ/1筒50ml/週1回)に変更。
平成29年6月 エンブレル(ペンタイプ)のボタンが押しにくくなり、シリンジタイプ(週2回)に戻す。


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■ 種類、あれこれ ■

エンブレルは2種類を使用したことがあります。
シリンジタイプ(1筒/25ml) と ペンタイプ(1筒/50ml)
それぞれの違いを簡単にまとめます。

種類 シリンジタイプ ペンタイプ
写真 エンブレルシリンジタイプ
クリックすると大きくなります。
・・・が、ごめんなさいっ。画質が悪いです(-人-)ゴメンナサイ
エンブレルペンタイプ
クリックすると大きくなります。
・・・が、ごめんなさいっ。画質が悪いです(-人-)ゴメンナサイ
容量/回数 1筒25ml/週2回 1筒50ml/週1回
注射方法 キャップを外し、ピストンを押して注入。
終わったら針にキャップを戻す。
ふたを外し、頭のボタンを押して注入。
終わったら自動で針が引っ込む。
メリット 1.事前に針先で痛みが少ない場所を確認できるので、
  刺す時の痛みが軽減できる。
2.自分のペースでゆっくり注入できるので、
  注入の痛みを少し軽減できる。
1.ボタンを押すだけで注射できるので、扱いが簡単。
2.約10秒という短時間で注射ができる。
3.週1回の注射で済む。
デメリット 1.注入に時間がかかる。
2.容量が少ないので週2回の注射が必要。
1.ボタンを押すと自動で注入が始まるので、
  痛くても途中でやめられない。
2.指の変形などでボタンが押しにくく
  感じることがある(私だけ?)。


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■ 使い方、あれこれ ■

シリンジタイプ と ペンタイプ、どっちがいいか迷いますよね。
私が使った時のあれこれをまとめてみました。
独断と偏見の感想です。感じ方には個人差があります。


種類 シリンジタイプ ペンタイプ
痛み指数 星数:★★★★☆ 星数:★★☆☆☆
ワンポイント
アドバイス
1.時間をかけて常温に戻す。
  →十分常温に戻した方が、痛みが少ない(気がする)。
2.針先でさす場所をつついて探す。
  →場所によってチクチク感がない場所があります。
3.お腹に刺す時はお肉をしっかりつまんで刺す。
  →お肉がぶよぶよだと、針先が埋もれて刺さりません。
4.刺してから痛みが出たら、若干針の向きを変えてみる。
  →意外にも痛くない場所(神経の通っていない場所)が
  すぐそばにあったりします。
5.注入はとにかくゆっくり時間をかけて少しずつ。
  →一度刺すと早く終わらせたい衝動にかられますが、
  針がぶれないよう安定させ、少しずつ注入するのがコツ!
1.時間をかけて常温に戻す。
  →十分常温に戻した方が、痛みが少ない(気がする)。
2.注入状況がわかる窓の部分を見えるようにしておく。
  →針を抜くタイミングを計りやすいです。
3.10秒間と割り切ってじっと我慢する。
  →たまに痛い場所にあたることがありますが、
   針がぶれたりしないようペンの向きを安定させる。

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■ よくあるQ&A ■

エンブレルでよくある疑問を私流にまとめてみました。
あくまで私個人の体験談です。主治医や関係各所に必ず相談してください。


Q1: エンブレルを選んだ理由は?
A1: 人の細胞を基に作られているので、動物細胞から作られた生物学的製剤より安全と聞いています。
    主治医が薦めてくれた初めての生物学的製剤です。
Q2: どんな効果がありますか?
A2: エンブレルが体に合うと、まさに劇的な効果を発揮します。
    痛みがなくなり、痛み止めやステロイド(プレドニン等)の量を減らすことができます。
    高かった検査の数値もぐっと下がり、仕事や家事もできるようになって、
    リウマチ初期であれば、症状が治ったような状態「寛解」まで回復することも可能です。
    気持ち的にも自信が戻り、前向きになれます。
Q3: 効果を発揮するのにどのくらいかかりますか?
A3: 早い人だと2週間くらいで効果を実感できるようです。
Q4: 副作用が心配です。
A4: 副作用は治療を始めてみないと出のるか出ないのかわかりません。
    特に注意が必要なのは「肺炎」です。
    といっても、注射していきなり肺炎になって苦しみだすわけではありません。
    治療を始める前に事前に肺炎の検査をし、疑いがあれば治療してから注射します。
    また、しばらくは頻繁に検査をしながら経過を見ていきます。
    少しでも肺炎が疑われる風邪っぽい症状があれば、すぐ中止して肺炎の治療を優先します。
    体に合うと判断が出るまでは、副作用と思われる症状に十分に注意することが大事です。
Q5: エンブレルを始めたら変形も治るの?
A5: 残念ながら、変形した骨を修復するところまでは回復しません。
    以前は「骨が再生する」という噂がありましたが、あくま噂みたいです(汗)
Q6: お金、かかりますよね?
A6: はい。そこが辛いところです。
    低所得者や非課税世帯だと、高額療養費制度や限度額適用認定証等で医療費を軽減できます。
    が、実際それに該当するケースは少ないのが現状です。
    ここからは主治医と要相談ですが・・・「少ない量から始めてみる」という方法があります。
    半量でも効果を発揮する場合があります(私も一定期間そうでした)。
    体が安定して仕事ができることで、なんとか治療を維持できるケースもあります。
    主治医と十分相談し、治療方針を決めていきましょう。
Q7: 自己注射は恐くないですか?
A7: 正直、初めのうちは恐いかったです。
    ただ、しばらくは看護師さんの指導を受けながら自己注射をするので、
    だんだん慣れてきて、ひとりでもできるようになります。
    自己注射に慣れると、(申し訳ないですが)注射してもらうよりも
    自己注射の方が痛みを軽減できることもあります。
Q8: 握力がなくても注射できますか?
A8: 症状にもよりますが、握力なしでもできます。ちなみに私も握力はほぼゼロです(笑)
    「Eグリップ」という注射の補助器もあるので、主治医に相談してみてください。
Q9: エンブレルを使っても子供は産めますか?
A9: 妊娠・出産の経験がないので、あくまで聞いている話ですが・・・
    出産を希望する場合、一定期間エンブレルを中止し、漢方等の治療に切り替えます。
    リウマチって妊娠中は不思議と症状が落ち着くそうで、問題は「出産後の悪化」。
    出産後はすぐにリウマチ治療を再開し、悪化しないよう対処するそうです。
Q10: エンブレルって途中でやめられますか?
A10: 状況を見ながらですが、減らしたり終了できる人もいるそうです。
    現在では悪化する前にエンブレルで症状を抑える治療が一般的になりつつあり、
    早期に寛解を迎えることで、様子を見ながら中止するケースもあるようです。
    また、副作用の兆候が出た場合も即中止します。
    その際、急に症状が戻ることがあるので、薬の調整が必要です。
Qおまけ: エンブレルって「エンブレム」じゃないんですね?
Aおまけ: はい。私も初めの頃、よく間違えました(笑)
他にもご質問があれば、掲示板やメール等でお気軽にどうぞ!
随時、ご紹介できればと思います(*^―^*)

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最後まで目を通していただき、ありがとうございました(^―^)
何かヒントは見つかりましたか?
エンブレル治療を検討する上で、参考になれば幸いです。



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*** 2017. 7. 17. ***