[ アクテムラ・ロード ]

生物学的製剤*エンブレルの治療に変わり、
2010年10月からアクテムラによる治療を始めました。
その記録をまとめています。

■ アクテムラって? ■ 私のスタートライン ■ アクテムラ体験メモ ■

■ アクテムラ日記 ■ まとめ ■ 今後の治療について ■


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■ アクテムラって?

( ここでは簡単に説明します )

リウマチ治療に用いられる生物学的製剤です。
リウマチ症状を引き起こすとされる物質の働きをブロックする薬。
これまでの抗リウマチ薬による治療で、
十分な効果が得られなかった患者さんに投与されます。

<投与の仕方>
4週間に1回の点滴。
1時間ほどの点滴で、量は患者さんの体重から計算する。

<効果>
炎症値の改善、日常生活における運動機能の改善、
関節破壊進行の抑制 など。

<主な副作用>
● 感染症(免疫低下による肺炎)など。
● アレルギー反応…息苦しさ、めまい、動悸、かゆみ、腫れなど。
● 重要な副作用…腸管穿孔(消化管に穴があく)、心不全。

以上のことを踏まえたうえで、
事前に副作用に関する検査を受けてから治療が始まります。


<参考サイト>
● 『アクテムラの治療を受ける患者さんへ』
  (中外製薬株式会社)

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■ 私のスタートライン

<主な数値(2010年10月6日現在)>
RA暦: 13年
RF(リウマチ因子): 57 / 35以下(標準値)
CRP(炎症値): 9.49 / 0.7以下
MMP−3(関節破壊の勢いを示す値): 1554 / 60以下

<現状>
全身型症状:痛み、腫れ、変形、関節破壊あり。
手先に著しい障害。歩行に障害あり。両ひざ人工関節あり。
日常生活、仕事、家事 … 各種要介助。
(天気 時々 寝込む(汗))

エンブレルで一時落ち着いていた肩、肘、手首、足首に痛みが再発。
痛み止めで抑えるも、薬が切れるとトイレまで歩くのがやっとになり、
特に朝は肩や肘の激痛で横になっているのもつらい状況。

リウマトレックス、およびエンブレル治療で改善が見られず、
主治医に薦められる。

*** 2010年10月現在 ***

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■ アクテムラ体験メモ

■インフルエンザの予防接種では、主治医の指示に従って間隔をあけること。
  →2週間くらい間隔をあけて接種するようにしている。

■肺炎対策に 肺炎球菌ワクチン接種 を薦められる(任意)。
  →肺炎球菌ワクチンの有効期間は5年間。
  →インフルエンザ予防接種同様、間隔をあけて接種すること。

■主な副作用*肺炎の検査は半年に1度くらい受けておくこと。

  →CT、胸部レントゲンで早期発見を。

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■ アクテムラ日記

<事前検査>

エンブレルの事前検査でツベルクリンを受けているので問題ないと判断。
2010年7月の肺のCT検査でも異常がなかったため、大丈夫と判断。
アクテムラ治療の申請が通る。

↓↓↓

<治療方針の確認>

4週に1回アクテムラ320mlを1時間ほどかけて点滴。
毎月検査を受けること。

※副作用や感染症に注意し、風邪のような症状が出たらすぐに内科へ。
※風邪を引いた時は、無理に点滴して悪化させると良くないので休むようにとのこと。

↓↓↓

2011年6月8日(水) * アクテムラ中止(診察&前回の検査結果)
<5月の検査結果>
RF(リウマチ因子): 13/ 15以下(標準値)
CRP(炎症値): 8.72/ 0.3以下
MMP−3(関節破壊の勢いを示す値): 1267/ 60以下

前回の良好な検査結果に対して、今回は急激に悪化して驚いた。
確かに5月は足首の激痛で、トイレや部屋の移動が厳しい日が続いた。
アクテムラが効いてもいい時期になっても効果が感じられず、
ようやく痛みが楽になってきたのは月末だった。

23日頃から帯状疱疹が広がり、口内炎も出現。
皮膚科の通院とリウマトレックスの休止で症状は改善したものの、
それらを予感させるような数値だったのだと思う。

効果が薄れたと判断し、今日予定していたアクテムラの点滴は中止。
今月から、わりと体に合っていたエンブレルに一度戻すことに。
1ヶ月後の検査結果を見て調整することになった。

新しい薬ではなく、元の薬に戻すのはどうなんだろうと思ったが、
やめてからしばらく間が空いているので再び効果が出るかもしれないとのこと。


2011年6月8日(水) 点滴8回目*4週目
アクテムラ8回目の4週目。。。
この週に入ってようやく足の痛みが緩み始め、
少しずつ外も歩けるようになった。

と同時に、肩肘、手首や足首など全体的に、
梅雨の頃によく出るピリピリした痛みやだるさが表れ始めた。
16度の肌寒さから急に夏日になったり、雷雨になったり、
大気の不安定さも影響しているのかも。

少し出ていた口内炎が気になって、
先週分のリウマトレックスを休止したところ、口内炎は回復。
今週は週3カプセルを週2に減らして服用中。

帯状疱疹は、その後、傷がほぼ消えて赤みが残るのみとなった。
飲み薬は処方された1週間分で終わりにし、
塗り薬を7日まで塗って使い切った。
あとはしばらくそのまま様子を見るつもりでいる。




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■ まとめ

■アクテムラ治療期間 * 2010年10月6日〜2011年6月7日

■効果実績
検査項目 スタートの数値 最良の数値
RF(標準35以下) 57 12
CRP(標準0.7以下) 9.49 1.85
MMP−3(標準60以下) 1554 391

アクテムラは、開始直後から劇的な効果を感じたエンブレルと違い、
効果を体感するまで1ヶ月くらいかかったように思います。
数値も段階的に下がり、落ち着いていく感じでした。

また、アクテムラの点滴の前後2〜3日頃には薬が切れてくるようです。
4週間(もしくは切れる前の3週間)に1度のペースを守って点滴を受けないと、
痛みが戻ってしまう傾向がありました。

私の場合、副作用により、併用するリウマトレックス量が少なめでした。
(アクテムラ+リウマトレックス週5カプセル程度の方が多いそうです)
アクテムラの点滴とリウマトレックスを併用した方が、
より効果があるとのことでした。

検査の数値の悪化を機にアクテムラを中止することになりましたが、
アクテムラ治療を検討されるの皆さんに参考になれば幸いです。


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〜今後の治療について〜

アクテムラの記録は以上で終了です。

2011年6月から 生物学的製剤*エンブレル に戻すことになりました。
以降のエンブレル治療の記録は、『 エンブレル・ロード2 』でどうぞ (^_^)/



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*** 2011. 6. 10. ***