2000/12/26(火) すべてはリウマチから始まった。 そう思ったら涙が出た。 何もかもがそう。 タンスも、ラジカセも、靴下も、セーターも、 ジャンバーも、くつも、バックも、髪も。 他にももっともっとたくさんのものも。 他にももっともっとたくさんの人も。 使うことができたなら・・・ 失うものなんてなかった。 今ほど失うことはなかっただろう。 失っても負けなかった。 大丈夫って自信に満ちてたから、 たぶんこわくなかった。 もう失いたくない。 次は何? 次は何がなくなるの? 何をなくしていかなきゃいけないの? もういっそ、心ごとなくなればいい。 そんなことさえ考えてしまう。 思いたくなんてないよ。 ホントはそんなこと、思いたくないよ。 けど、失うこわさを知っちゃったから。 あともどりはできないから。 いっそ真っ白にしてしまいたい。 そんな時、仲間から、他愛のない、でもHAPPYなメールが届いた。 心が少しホッとする。 少しだけ現実から逃げられる。 心だけ、あのころに帰れる。 昔に帰れる。 1cmでさえ動けば痛みがくる。 もう少し、もう少しだけ現実逃避したくなる。 『上を向いて歩こう』21世紀の目標の候補だ。 何をやるにも上を向きたい。 つらくても上をむいて歩きたい。 めざしたい。高いところじゃなくてもいい。 でも、いつもより1段上を歩きたい。 2000/12/11(月) なんか最近はカラ元気。 何をやっても心から楽しくない。 どこかで痛みとか気分的なだるさを 感じているらしい。 でも、こんな気ままな生活で わがままだなあって思う。 わかっているだけに、なんだかもどかしい。 〜中略〜 体がついていかないとだめなのかなあ。 痛すぎて負けそうになると、 いっつも口が動く。 『負けてられるか』 『このくらいなんてことないって』 でも、ホントはなんてことある。 トイレだって切ないじゃない。 足首痛くてヒーヒーじゃない。 寝てるしかないじゃない。 そんなのいやーーーって思っても、 それより他に行き場がない。 何かいい方法はないのかな。 次のこと、何かないかな。 見えないな。 次の光が見えないな。 こんな時は、時間を待つしかないのかな。 その時がくるのを待つしかないのかな。 そんな時って不安になる。 でも、待つのも仕事よね。 『ゆっくり』をうけいれられるようになったんだもの。 人より『ゆっくり』に耐えられる力を身につけたんだもの。 待つのは、きっと平気よね。 2000/12/2(土) 自分が腐ってるのに気づいてた。 何が原因なのか、ずっとずっと考えてた。 今もわかったとはいえない。 でも、少なくとも自分を見失っているのはわかった。 痛みを理由に逃げてた。 障害を理由に気持ちをだらけさせてた。 弱い、弱すぎ。 こんな堕落した暮らしから早く抜け出さなきゃ、 私はダメになる。 今を、現実を受け止めなきゃ。 今を肯定できなきゃ、 私はどこまでも落ちてしまう。 気を引きしめよう。 できないなりの何かをさがそう。 今の私は『私』なんだ。 変えることも変わることもない。 肯定できればそれでいい。 迷った時は、「私」をうけいれればいい。 ブスな私も、できない私も、 無理に変えなくていい。 できることだけすればいい。 2000/11/22(水) なんべんもなんべんもくりかえす。 大丈夫よ。大丈夫。 こわがることなんてないよ。 痛みなんてこわがることない。 大丈夫、大丈夫。 いつからだろう。 こんな風に口から出るようになったのは。 痛みと切なさで止まってしまう手を 少しずつ動かす。 一歩でも前へ、一歩でも次のステップへ。 一度立ち止まっても歩き出す。 歩き出さなきゃいけない。 私にできる精一杯。 デパートでのお昼。 とてもとてもおいしかったのに、 半分切なくて。。。 はしが口元に届くまで こんなに苦労しなきゃ食べられないの? 目にうつる楽しい昼食風景。 うらはらに胸にくる。 切ない。。。 でも、今思えばすごく恵まれてる。 だって、まだ外食できるもん。 足が痛くて人の何倍遅くても うでがいたくて上手に食べられなくても、 私はこうして外に出ておいしいものを食べてるもの。 幸せってこんなことの積み重ねよね。 大きな幸せなんてない。 小さな幸せが積もって 大きな幸せの結晶になるんだよね。 2000/11/21(火) 負けちゃうよ。。。 切ないよ。。。 元気でいるの。。。切ないよ。 言いたくない言葉が出てきてしまう。 だから、口から言葉を奪ってしまいたくなる。 どうしてだろう。 何であんな言葉が出てしまうんだろう。 絶対絶対言っちゃいけないのに。 『〜な気もち、わかんないよね』 絶対絶対言いたくないのに。 痛いよ。痛いよ。 体も痛いけど、 もっともっと心が痛いよ。 はりさけそうだよ。 こんな思いして、 いつも涙をこらえて 必死で笑顔作って 何のメリットがあるの? でも、私が切なかったら・・・ 私をみつめる人は、きっと切なくなるよね。 なんて言葉をかけていいかわかんないよね。 あきれてしまうよね。 こんな痛みは年中行事だもの。 多分、これが私の“仕事”だから。 リウマチと共に生きること。 生きること・・・多分これしかできないから。 他の人が仕事をがんばってる時、 私もリウマチとがんばって生きる。 多分、これしかできない。 唯一できることよね、きっと。 踏み出せないほどの痛み。 その分、まわりの人は 心に痛みをおっているのかもしれない。 傷を負っているのかもしれない。 ぶつけようのない思い。 きっと私だけじゃない。 誰もが持っていることなのかもしれない。 形がちがうだけ。 痛みがちがう・・・ただそれだけ。 みんな、がんばってる。 つらい仕事もがんばってる。 私も“仕事”がんばらなきゃ。 がんばって生きなくちゃ。 右ひじと右足首、イタイ。 静かに伸ばしてもすさまじい痛み。 あたりよう・・・ないよね。 ここにしか、あたりようないよね。 ここだけは、本音出していいよね。 ムリしなくていいよね。 泣いてもいいよね。 2000/11/12(日) こうしている間に、ひじがもうれつに痛い。 少し休んでうでを伸ばすと、顔をしかめずにはいられない。 今や、風呂あがりのリハビリも、 腕は90度あがるかあがらないかの状態。確実に進行を感じる。 右足首も、日常から装具をやっておかないとイタイ。 曲がってきているのかも。 装具にあたる部分の圧迫でわかる。 冬だから・・・わりきるようにはしてる。 でも、どこまでという区切りはない。 いつ、どこで、どうなってもおかしくはない。 心配しても始まらないケド。 毎日のように入ってくる訃報を見て思う。 親より先には死ねない。 親より先にゆくのは、私のいちばんの親不孝かもしれない。 どんなでも生きなきゃ。 がんばらなきゃ。 負けるわけにはいかない。 上手な生き方をさがさなきゃ。 新しい旅路は始まったばかりだ。 2000/11/1(水) 11月に入った。 また体が動き始めた。 左の指・・・ひとさし指が曲がりだした。 手首も・・・。 右ひじにいたっては、耳にふれることさえかなり厳しい。 少し曲げていれば、すぐに固まり激痛がくる。 コキコキと油のぬけた自転車のよう。 こうしている間にもきっと、 体が固まっていくんだろう。 どこまでいくのか・・・。 希望も・・・いつかとぎれる日がくるのか。 いつまでこうしていられるのか。 先のことはまったくわからない。 先が見えない。 生きているのか、死が待っているのか。 それさえわからない。 今だけを生きればいい。 それだけを考えればいい。 何もこわがることはない。 なるようにしかならないし、 なるようになるもんだと思う。 今も、なるようになってる。 今からこわがることはない。 2000/10/27(金) 本音で話すのは、むずかしい。 傷つけてしまう。 障害者の私も健常者の私も、 どっちも私であることにかわりはない。 けれど、どちらの本音で話しても、 傷つく人は必ずいる。 私は・・・私の心の中は・・・ どこにいるんだろう。 体は障害者なのに、 心は健常者なのかな。 できないことを「当たり前」に生きるって、 いったいどんな生き方なんだろう。 できないことを悔やんだろするのだろうか。 私は・・・時間をかけて覚悟を決める。 ひとりでは生きていけないから。 仕事・・・できないかもしれない。 出会い・・・ないかもしれない。 それでも生きてるから。 命がちゃんとあるから。 私は生き方を選択する。 私らしく生きるために、 私は行くべき時は迷わない。 迷ってなんていられない。 できれば考えたくない。 仕事のこと、恋愛のこと。 今は考えないようにしたい。 あこがれこそすれど、夢は夢でいい。 現実に求めることは、生きること。 基本はこれだけ。 2000/10/19(木) アンビリバボーをみた。 筋ジストロフィーになった夫を支えて、共に生活する夫婦の話がでた。 その姿が私と母に重なった。 あそこまでとはいかなくても、 私は自分で起きることもできず、母をよんでおこしてもらった。 支えてもらってやっと歩いた。 私もあの人と同じ状態だったのだ。 あの時の母の苦労を思えば・・・、父の苦労を思えば・・・。 たとえまわりに何をいわれようとも、 今の生活が送れることは幸せであり、 今の生活をおくれるよう努力することが、 私にできることなのだ。 今並みの生活を持続することがどれだけすばらしいことか、 身をもって感じることができた。 また、私にできることについても考えた。 体は思うように動かないけれど、 言葉ではげまし、人よりより多くの言葉をかけてあげられる・・・ それが私にできることだ。 むりにいろんなことをしようとしてすごくくるしんだけど、 もう少し根本からみつめてみてもいいかなって思った。 全部みようとしすぎていたのかもしれない。 仕事をして家事をして・・・生活のすべてをみつめると、ホントに苦しい。 でも、少し小さいところに目をむけて、ひとつひとつ考えていけばいい。 2000/10/10(火) 最近、欲をおさえきれなくなった。 イライラすることが多い。 欲がおもむくまま生きてるのにどうしてだろう。 自分でもわからない。 なさけない。 でも、何をしていいかわからない。 何かしようにも何かにはばまれる。 母は、「秋を楽しめば」と言ってくれる。 ありがたい。 でも、それでいいのか。 それじゃいけない気がする。 納得できなくて、 でも、おさまりがつかなくて、 イライラする。 2000/10/7(土) やはりこんな日がきてしまった。 わかってたはずだよね? 「私」は誰とも同じところにはいない。 「私」は「私」の道を歩かなきゃいけない。 ベクトルは多分ちがうんだ。 ちがう。合わせることはない。 かけはなれていく・・・。 こわい?ひとりは・・・こわい? ベクトルがちがっていくこと。 別な方向に歩くこと。 並みの人の歩くことのない道。 こわくないっていったら、 それはうそよね? 見本なんてない。 手本なんてどこにもない。 教えてくれる人はいない。 私がすべてを作らなきゃ。 私が見本にならなくちゃ。 こわがることなんて・・・ないよね。 そう、見本や手本がないから だからこわいんだ。 見本や手本があったらいいね。 どんな風に生きればいいか。 親から子が生活を知るように。 先生から生徒が学ぶように。 上司から新入社員が仕事を 与えられ、覚えるように。 必ずみつかる。 必ずみつける。 それまでもう少しがまんしよ。 もう少しがんばろ。 必ずみつかるから。 私を悩ませる根本を 解決できるものが必ずみつかるから。 それまでがんばろう。 2000/10/1(日) 自分の無力さに思わず涙が出た。 私は何もしてあげられないのかな。 何もしてあげられないまま、 大切な人たちを失っていくのかな。 ばあちゃんがくれたこずかいを見て、涙があふれた。 何もしてあげられないこんな私に、 難病に苦しんでいるはずのばあちゃんは、 おしみなく愛を注いでくれる。 私は何もしてやれないまま、 大切な人を失っていかなければいけないの? まわりのみんなが大切な人を守ろうとしている時、 私は自分自身を支えることしかできない。 それどころか、それさえ、満足にできない。 その無力さを痛感した。 いちばんいい時を いちばん役に立てる時間を 私は何に費やせばいいんだろう。 2000/9/24(日) やっぱりここ2〜3日はPM10:00をすぎるとつらくなる。 もうねようって思う。 ねたってひじの痛みがおそってなかなかねむれない。 昼間も左足首にくる突然の痛みに、すごく気をつかう。 そして、今日もその痛みはきた。 くつをはくときやズボンを着脱する時の、足首の動きで激痛はくるらしい。 こわいなあ。 外出するのがこわい。 できれば電話もこないでなんて思ってしまうほど、 こわくてこわくてしかたがない。 友達の結婚式をひかえて、ホントに心配だ。 痛みをたえながらベッドに横になってた時、 ふと、昔のふとんから自力でおきあがれなかったあの感覚が頭に浮かんできた。 寒気がした。 あの時って、すっごく体が重かったのよね。 気が重いんじゃなくて、体全体に重りをつけてるみたいで、 はんどうをつけてもおきあがれなかったっけ。 過去って消えない。 いくら忘れても、忘れようとしても、何かのきっかけで思い出す。 今こうして“コワイ”と思っていることも、“過去”にかわり、 思い出してはひや汗をかくのかな。 2000/9/20(水) ずっとノートを買いに行けず、 (行っても探すよゆうもなく) やっと今日、買ってこれた。 今でもこのノートがないと気持ち的におちつかない。 “本当はすげーつらい”とか、 “神様ってなんて不公平なの”とか、 なさけないまでの泣き言ばかり。 でも、どこかに思いきってうちあけられる場所があるってすごくたすかる。 今日もすごくドキドキ。 段差を一歩下りるたびに左足首の激痛におびえた。 歩きだせばいやでも痛みはくる。 とにかく“あと少し......”が 私のがんばるための自分へのエール。 今日もなんとかたどりついてホッとひといき。 オリンピックできげんなおそ。 2000/9/18(月) 神経が足首から離れない。 あの激痛が怖いの。 一歩も歩けなくなるのが怖い。 呆れ顔で助けてくれなくなるのがこわくてこわくて・・・。 私だって、立派にひとりで生きていきたい。 当たり前に仕事して、 あたり前に親を大切にして、 当たり前に誰かと・・・。 そう、わかってる。 それを言っちゃいけないの。 “できないから・・・”そんなのダメなの。 “できなくてもいい”の。 “できな”くて当たり前なの。 そこがスタートラインなの。 2000/9/8(金) ふうっとため息をついた。 ほんの少し体が楽になった。 このくらい気持ちに余裕があればいいのに。 やさしい気持ちになれるのにね。 こんな小さなことが幸せなんて、 人が聞いたら笑うかな。 でも、幸せなんだ。 何もいらないって思えるほど、幸せなんだ。 今だけ、たっぷり幸せにひたっていたい。 次もまた乗り切っていけるように。 2000/9/7(木) 何を探しているんだろう。 それさえわからない。 この手探りがいつまで続くの? 私は私。 私にしかない道があるのに、 まだ見えてこないよ。 仲間が結婚する。 動揺は・・・多分ない。 少しだけ胸は痛む。 両親に人並みな思いはさせて上げられないかもしれない。 けど、まだ、どう生きるのか見えてこない。 見えるのはただ、ひとりでこのまま まっすぐ前に進むこと。 いつ、どこで、どんな施設などに 世話になるのか分からない。 ただ、結婚に幸せを見ることができない。 まだ、見えてこない。 恋に恋はしても、先がまるで予測がつかない。 2000/8/23(水) (深夜) ここ10日くらい、体調が悪い。 今回も長い。 3〜4日くらいつらい日が続くのはザラ。 でも、さすがに10日目は 気持ちもイライラに変わる。 また今夜も・・・か。 まだ続くのかな。 明日も歩くのがつらい日なのかな。 たって歩けば激痛が両足首に走る。 ベッドで横になれば、 激痛で寝返りのたびにうめき声をあげる。 そして、いつまでも寝付けない。 暑さも手伝っているのかな。 朝方うまくいけば眠れる。 激痛の疲れを癒すように。 今夜は起きてしまった。 ダメだ。寝る気になれない。 今夜の苦痛、だましきれないほどの明日への不安。 早くも秋の夜長? 切ない長い夜。 どうせつらい日が続くのなら、 1秒でもいいから楽しく暮らしたい。 誰も感じないような小さな幸せに笑顔を作っていたい。 今日みたいな日もある。 いつもよりつらくて、歩けなくて、 みんなについていけなくて、 申し訳なくて、切なくて、 今日がつらい分、 明日、小さな幸せに出会えるかな。 もう1日だませるかな。 明日はきっといい日になる。 今日はもう終わり。 つらい今日はおしまい。 楽しい明日はきっと来るから。 もう少しだまされてみよう。 体が歪んでも、 心まで歪んじゃいけない。 自分を壊してはいけない。 私が支えなきゃダメなんだ。 私が崩れてしまったら、 私を心から支えるものがなくなる。 気力を支えられるのは自分だけ。 少しでも外に出よう、 歩こうって思わなきゃ 私が私をだめにしてしまう。 2000/8/12(土) 「できない」に食い尽くされそう。 この手の痛みが、 この肩の痛みが、 この足の痛みが、 目の前にあるものを、1つずつ1つずつ壊していく。 なくしてしまうのか。 思い出も未来も。 触れるものは1つずつ壊れてしまうのか。 私には止められないの? この流れに逆らって 明るい光を手に入れることはできないの? 物も人も純粋に愛していたいのに、 ただそれだけなのに。 言葉が、瞳が、心が歪んでいく。 何度も何度も顔を上げて必死で走ってきたのに。 こんなにももろいなんて。 今度はどんな風に自分をだまして生きていこう? 生きることが大事なんだ。 生きることが“強さ”だと思うから。 笑われてもいい。泣いてもいいんだ。 今まで気づかなかったことに、気づいてしまったんだね。 見えないものが少し見えてしまうだけで、 こんなに切なくなるのかな。 足元を見て涙が胸に染みた。 私、砂の上に立ってたんだ。 背伸びしてもその分だけ沈んでしまう。 私が私でいるために 必要なものを探さなきゃ。 今の私を癒してくれるもの。 このままじゃいけないって思うんだ。 わかっているんだ。 心の揺れを感じてる。 鎮めなきゃ・・・。 このままじゃいけない。 少しずつ少しずつ鎮めていこう。 荒れた気持ちに心地よい風を入れよう。 もう1度歩き出せばいい。 止まってしまっても、過去を振り返ってしまっても、 また足を一歩前に出せばいい。 焦らなくていい。 ゆっくりでいいんだ。 静かな気持ちで前を見つめよう。 新しい道が見えてくるかもしれない。 2000/8/8(火) 悟りきれてないんだなって思った。 何度も忘れよう、考えないようにしようと思ったことが、 繰り返し蘇ってくる。 何かあるごとに同じ思いがくるくると回る。 どうしてあの時、ああしてあげられなかったんだろう。 どうしてわかってあげられないんだろう。 どうして人にやきもちを焼くんだろう。 どうしてあんな態度になってしまうんだろう。 どうしてやさしくしてあげられないんだろう。 『どうして』が風車みたい。 今の私は普通とは違うから、 やれることには限界がある。 わかっている。 わかっているつもりだけど、 体はまったくわかっていないんだ。 理屈をいくら並べてみても、 必ず歯車が狂いだす。 終わりにしたいのに・・・。 迷路の中にはいたくないのに・・・。 「悟る」ことを学ばなければならない。 心だけじゃなく体の中まですべてにおいて。 「できなくていいんだ」って悟るまでは、 この迷路は終わらない。 永久に・・・。 みんなごめん。 気のきいた言葉もかけてあげられない。 後ろをついていくだけで精一杯だよ。 2000/7/28(金) ねむれない。 ねむりたくない。 4年目にしてなんとなく挫折感。 いい加減慣れてもいいのに・・・。 多分、痛みとかには慣れてきてるはず。 弱いのは精神力。 自覚が足りないのかな・・・。 できないことが悲観的にしか思えなくなった。 がんばれがんばれの後の息抜きなのかな。 緊張の糸が切れちゃったかな。 歩き出せば痛みがくる。 腕を上げれば痛みがくる。 わかっていながら動いてる。 それが時々むなしくなる。 今できること・・・それを精一杯やればいい。 ちょっとだけがんばればできることもある。 でも、ちょっとだけがんばらないとできないことだらけ。 それを何度も繰り返して生きるのかな。 ひとりで掛け声かけて、 ひとりで励まして、 ひとり、心で泣いて・・・。 その重荷はどこかに捨ててこなきゃ。 何がどう悲しいんだろう。 何がどうむなしいんだろう。 何がどうつらいんだろう。 心の中がグルグル回ってる。 かたずかない。 整理がつかない。 2000/7/27(木) 「不安」というものを初めて感じた。 今まではホントにひとりでも やっていけると思ってた。 (ひとりといっても、施設などの世界だ) こんなふうに安住を求めたのは いったいなぜだろう。 私は今の実績のない私を許せるのか。 父は相手を説得しようとするのに 「実績」は必要だという。 人を選ぶのに自分の実績は必要ないと。 確かにそうだけど、 実績のない私に私の価値をどう見出していけばいいんだろう。 昨日「治らない病気だと思ってるから」 とリウマチ意識を否定された。 悔しいけど、どう意識すると、 この痛みやこの不自由さの上に「治る病気」を注入すればいい? 2000/7/22(土) 失ったものの大きさを感じてる。 心も体も・・・。 受け入れられない。 病気も、人の心も。 好きな気持ちも、やさしささえも拒否してしまう。 私には似合わない。 今のこんな私には、 幸せを受け入れることも 幸せを与えることも どうしていいかわからない。 あんなに素直だった私がいない。 いない。 2000/7/15(土) 病は気からか。 飲み会への執念か。 行ってしまった・・・夜の飲み会。 今日1日、とにかく機嫌だけは 十分良くしておいて。 みんなの顔を見て、 なんかホッとしてしまった。 なじみだから? 変わってなかったから? 「今日は一緒に過ごせる」って思ったから? 楽しかったし、うれしかったの。 とてもとても。 あと何回こんな時間が持てるかな。 仕事だけじゃない。 それぞれの環境がどれだけ許すかな。 適度な距離は必要だし、 人一倍その距離を感じるけれど、 やっと触れたその時の温かさは、 その距離さえも縮めてくれる。 2000/7/11(火) やっと復活しはじめた。 足も歩けると言えるところまで回復。 肘でもなんとか右でご飯食べてる。 はー。なんて幸せ。 こんな時って、すごく幸せ。 つらいのはまだつらいのに、 でも幸せ。 まだいけるかな。 ついついいつも油断してしまうね。 私にはゆっくりが似合うのに、 どこかでいるも焦ってるよね。 2000/7/9(日) 私自身が私をかわいがらなきゃ、 私自身がつらい私をわかってあげなきゃ 私自身が励まさなくちゃ落ちちゃうよ。 どこまでもどこまでも落ちていく。 誰かが止めなきゃ。 止められるのは自分だけ。 私は手を伸ばして 自分を救ってあげなくちゃ。 2000/7/4(火) 私の才能ってどこにあるんだろう。 何か、これ!ってものがあればいいのに。 押しつぶされるな。 できなくてもいいのさ。 聞くことがたとえ自分にとって切なくても、 今は見つめよう。 今は感じよう。 いつか何かの役に立つ。 つらい思いも切ない思いも、 素直に話を受け入れられない悔しい思いも、 いつかはいい思い出になる。 時間だけは優しい。 言葉はなくとも安らぎをくれる。 見つめる力が欲しい。 いつから目をそらすことを覚えたんだろう。 受け止めるだけの力・・・どこに消えたんだろう。 あの余裕・・・どこに消えたんだろう。 このままじゃつぶれちゃう。 次の「何か」見つけなきゃ。 「何」をする? できるもの探しの旅に出よう。 落ち込むのはそれからでも遅くないよ。 まだ・・・いけるよ。 何かできるはず。 やってみよう。 2000/6/23(金) ひんっ。右ひじいだいっ。 今日だけ〜、明日は大丈夫〜って 毎日をだましているけど いつまで続くかな。 いつもでもつかな。 それまでにこの痛み止まるかな。 大丈夫だよ。まだ字かけてるし、 ちゃんと読めるから。 もしもかけなくなるのなら、 今のうちにいっぱい書いておきたい。 まだ余裕のあるうちに。 2000/6/12(月) わかんないわけにはいかない。 未来は見据えなきゃいけないもの。 自分でも作るもの。 私はいつか父母の上に立つ。 立てるようにならねばならない。 そうなるために必要なものを吸収しよう。 知識もいい。 技もいい。 名誉もいい。 何でもいい。 安心してみていられるだけの力をつけねば。 何もできない大人になっちゃいけない。 どんな風に転んでも立ち上がれるように 今から力をつけよう。 2000/5/26(金) 恥ずかしいとは思わなくなったね。 けど、痛みはやっぱり切ないネ。 一歩がこうキツイと、 自分に声をかけなきゃ歩けない。 「ガンバガンバ!」「もう少しもう少し」「えっほえっほ」 人が見たら不思議に思うだろうね。 ブロック塀に腰掛けて、 足をピコピコ動かす私はどんな人? でもさ、でもさ、今日もがんばったよね。 内心「帰れなかったら・・・」ってヒヤヒヤしたけど、 ちゃんとたどり着いたじゃない。 明日はもうちょっといけるよね。 2000/4/28(金) このノート・・・何冊目になるんだろう。 つらい時、切ない時、いっぱい気持ちをぶつけたこのノート。 はじめの2〜3冊は あまりの切なさに捨てたんだよね。 でも、いつか語れるようになりたいって・・・ 素直に語れるようになりたいって・・・ やっとHPを作ろうって思った。 ここまでたどりついた。 言葉にしてみようって思った。 誰かにわかってもらおうとかそんなんじゃなくて、 自分に整理をつけたいの。 つらかった過去を終わらせるため。 私の中でごちゃごちゃに散らばった想いを アルバムみたいに整理して、 引っ越しのダンボール箱みたいにかたずけてしまいたい。 そう思った。 今はきっとそういう時。 だから余計に心が揺れる。 弱い気持ちと強い気持ち、 つらい気持ちと楽しい気持ち、 まざり合って、まるでマーブル模様だね。 だけどいつか中和して、いい色になる。 まるでセピアの写真みたいに、思い出の色になる。 そして、心の揺れは波の静かな海原になる。 2000/2/13(日) 私は・・・。 逆らわず生きていけばすべては静かな海になる。 波立つ気持ちを抑えて生きれば、すべてが丸く収まるのに。 世の中の流れ・・・わかってる。 当たり前すぎる常識・・・わかってる。 正しすぎて勝てない言い分・・・すべて分かってる。 そこになす術は何もなくて、 ただ波に身を任せて太陽と月を見送ればいい。 もし、この波を越えようとすれば、 私はきっと海底に沈んでしまう。 それが世の中の流れ。 それが当たり前すぎる常識。 それは正しすぎて勝てない言い分なのよ。 わかってる。わかってるよ。 何もかもが 2000/1/26(水) 春まで待とう。 それまでは切なさに耐えなきゃね。 やりたいこと・・・たくさんある。 体の痛みで思うようにならないのは仕方ない。 人の1/10もことが進まないのも仕方ない。 今は待ってることができればそれでいい。 本・・・読みたい。探したい。 切なくなる。手の届かない棚。 手を伸ばすたびに体を突き抜ける痛み。 立ち読みの出来ない切なさ。 “試し”のきかない選択。 取っても戻すことの出来ない切なさ。 こんなこと、越えられなきゃいけないのに。 いつも立ち止まってしまう・・・弱いわ、私。 2000/1/25(火) 最近HP作りに夢中で、このノートから離れていた。 内心、“こんなんでいいのか・・・”って悩んだりするけど、 これって物が見つかるまでは続けるしかない。 とにかくHPは立ち上げたい。 何かひとつ達成したい。 それが出来たら次のステップ踏めばいい。 2000/1/7(金) 1日1日反省することがたくさんある。 1つひとつ反省しながら、解決すればいい。 悔いが残ったとしても、引きずることはない。 明日できることを考えればいい。 今日の失敗は明日直せばいい。 毎日何かを勉強しよう。 雑誌を読むもよし、新聞を読むもよし、 本を読むもよし、何でもいい。 昔みたいに好奇心を持とう。 今までがムダだったとは思わない。 けど、今までよりもっと有効に時間を使いたい。 足踏みしてちゃいけない。 1歩でもいいから毎日着実に前に進もう。 2000/1/6(木) 未熟さが身にしみる。 みんなごめん・・・。みんなにいっぱい迷惑かけた。 ここで謝っても仕方ないけど、ここで謝ります。 ちゃんとひとりでがんばれる力がつくまで、 もう一度自分を見つめなおそう。 何にも心揺れないようにしっかり自分を見据えて、 歩けるようにがんばらなくちゃ・・・。 |