1999/12/29(水) いつからだろう。 自分を出すことができなくなったのは・・・。 どっかでいつも引いてしまう。 そのあまりの不自然さが自分を苦しめてしまう。 変わりたいのに・・・どうして出来ないんだろう。 出来ないはずなんてないのに・・・。 ありがとう。 ここで言っても仕方ないのにね。 “やって”って一言言えばよかったのにネ。 言えないのよ・・・どうしても。 誰になら言える? 一生を約束できる人? 親とか兄弟?夫となる人? ひとことが言えたら・・・どんなに楽だろう。 このプライドが捨てられたら、どんなに楽だろう。 こんな目標はありかな。 『プライドを捨てること』 1999/12/27(月) “目標を立てなさい” そんなアドバイスをいただいた。 “目標を立てないと、進歩しない” そうだな・・・確かにそうかもしれない。 さっそく目標を考える。 でも、何をしよう?何ができる? 考えすぎると途方に暮れる。 それが私のいけないところ。 aboutでいいのよ、aboutで。 1999/12/16(木) 私が変わるしかない。 それができなければ、 私は“しょせんその程度に人間”。 甘える時期はもう終わりだ。 新しい私を作ろう。 私はチャレンジすればいい。 こわがらずに言葉に出していけばいい。 助けてって言えばいい。 助けられる時は、きっとみんなが助けてくれる。 無理しなくていい。 上手に私をコントロールしよう。 1999/12/3(金) ちょっと弱気な手紙を出した。 どうにもふっきれない。 さらけ出そうとすれば、必ずぶち当たる壁。 いつもじゃなくていい。 ほんの少しだけ言葉がほしい。 “大丈夫だよ”とか“気にしないから”とか、 ほんの少し気を休めてくれる言葉がほしい。 1999/11/25(木) 自信を持つにはどうしたらいいかな。 昔なら、“私がやってみせる”ってすごく強気だったけど、 できなくなったら口まできけなくなった。 まいったな。 あの強気・・・どこにいったんだろう。 私・・・いったい何がしたいの? 私・・・いったい何が欲しいの? 私・・・いったいどこに行きたいの? 私・・・いったい何が見たいの? 問いかけなくちゃいけないこと・・・たくさんある。 1999/11/24(水) なんか、圧倒されてる。 変わらないことは悪いことではないけれど、 不思議と焦りが感じられる。 周りは少しずつ自分なりの答えを見つけて歩き始めているのがわかる。 私は気づいたら何もなかった。 一生懸命応援しながら、だけど、それだけで。 それだけじゃいけないって思ってる。 何か足りないような気がする。 そこここに穴があいてるみたい。 物足りない。 何が欲しいんだろう。 何が足りないんだろう。 目を閉じちゃいけない。 足を止めちゃいけない。 振り返らずに前に進もう。 今日、いける精一杯のところまで行けばいい。 それ以上進まなくてもいいよね。 明日はきっといい日になるよ。 1999/11/23(火) お願い・・・これ以上、壊れないで。 やっぱり、こわいよ・・・。 一歩も歩けなくなるの・・・こわいよ。 外にはいくらでも強がっていられるけど、 いつものこの気持ちの揺れ・・・止められないよ。 頭痛が起こるたびに、思考回路が止まってしまう。 もっともっと表現したい。 楽しいこと、うれしくてしかたないこと、 顔で、言葉で、残っているものすべてで・・・。 切ないのは私ひとりで十分。 他のみんなには幸せでいてほしい。 “楽しいよ”とか“うれしいよ”とか、 そんなふうにしか表現できない私の精一杯。 それで、誰かが幸せになってくれたらいいのに。 私の何倍も幸せでいてくれたらいいのに。 激痛が走るたび、消えてしまいたいって何度も思った。 こんな私を見たら、“切なさ”を感じる人が増えてしまうから。 “切ない”のは私だけでいい。 他のみんなにこの“切なさ”は伝えたくない。 だって、みんなと一緒に笑っていたいから。 1999/11/20(土) いつも無意識に何かしてあげたいって思う。 してもらうより、してあげたい人なんだよね。 今までそれが当たり前だったのに、当たり前じゃなくなるってつらいんだね。 弱いな・・・。 これから何十年それとともに生きていくのに、こんなんじゃダメだね。 強く生きていけるようにならなくちゃ・・・。 この程度でつまずいちゃダメだよ。 もう少しがんばってみよう。 本当に強くなれるように。 1999/11/12(金) いつも“人がいいから”とか“優しいから”とか言われる。 自分でも“どうしてそこまで”って思うくらい。 体つらいくせにつきあっちゃったり、笑えない日に一生懸命笑ったり、 どうしてそこまでするんだろう。 それでストレス貯めたりもしてるけど、 ・・・やっぱりそれで誰かが幸せならばそれでいいんじゃない? 『いいひと。』が私に教えてくれた。 ホントはそんなののために書かれた本じゃないんだろうけど。 どんなに笑えない時があっても、いつか笑ってくれるなら・・・って そう思うと、自分のつらさはつらさじゃなくなる。 ほんの少しでも笑顔が増えたらいいね。 それにつられるように、私もいっぱい笑えたらいいね。 笑顔に囲まれていれば、つらいことなんて忘れていられる。 恐いんだ・・・つらさに食いつぶされるの。 強く生きなきゃ生きていられない。 優しさにおぼれてしまったら、きっとつらさに食いつぶされてしまう。 “平気だよ”って笑うことで、本当に“平気”にしちゃいたい。 そのために強くなりたい。 強がりだって笑われても、つらさを克服したい。 甘えたくない。 甘えてしまったら、負けてしまうから。 つらくても前を向いていたい。 作られた私でもいいから、前を向いて歩きたい。 だって、言葉をこぼしたら、誰もが引いてしまうから・・・。 “あの頃のままだったらどうしよう”って。 “人の顔色をうかがう人になってたら・・・”って。 “卑屈な人になっていたら”って・・・。 必死だったんだもん。 本当は今にもそうなりそうなんだもん。 ここでだけ、少し力を抜いてもいいでしょう? 張り詰めた気持ち、解き放ってもいいでしょう? いつもいつもつらくないふりをしてる。 いつもいつも元気なふりしてる。 みんなが私をそんなふうに見てくれるように。 “私”を演じてた・・・すごく上手に。 体を失っても“私”でいようってがんばった。 すごくつらいよ・・・“私”でいることって。 “私”・・・元気過ぎたから。 “私”でいること、すごく大変だった。 でも、私、ひとりじゃ生きていけないから。 みんなに・・・たくさんの人に助けてもらわなきゃ生きていけないから・・・。 必死で“人の顔色をうかがわない人”になろうとしたんだ。 必死で“卑屈じゃない人”でいようとしたんだ。 私が“私”でいるためだけに。 褒められるたびに、ほこってみせた。 “私”を褒めてあげたんだ。 “よくがんばったね”って、いっぱいほめてあげたんだ。 あとどのくらい“私”を演じ続けるんだろう。 強い私でなきゃいけないんだろう。 本当に強い私になるには、まだまだ時間が必要みたいです。 私=“私”になるまでには、まだまだ時間が必要みたいです。 1999/11/3(水) 最近ちょっとひとりで息抜き。 時々回りの波に押されて、ついつい自分を見失いそうになる。 私はどうあるのか、 どうありたいのか・・・ちゃんと見つめ直さないと、 自分のいいところ・・・なくしちゃいそうだから。 私が“私”を好きにならなくちゃ何も始まらないよね。 まずは、ちゃんと自分の足で立ってた頃に戻ってみようか・・・。 スタート地点に立ってみようか・・・。 1999/9/29(水) 今日はいい日になった。 入院覚悟で受けた診察。 首の骨は思っていたよりズレてなかった。 肩の骨も弱っていたり、壊れていたりしてたけど、 両方とも手術の必要性はなし! 入院は延期になった。 誰かと話したくなって、リハビリの先生の所で油を売ってきた(ゴメンナサイ)。 体の力が抜けて、緊張が緩んだ。 つらいのは仕方ないけど、入院せずにすんでよかった。 いつまでこうしていられるかな。 1999/9/28(火) 明日、入院が決まるかもしれない。 だからと言って、焦りも何もない。 ただ、今後のことを考えてる。 私はつらい思いをしに行くわけじゃない。 今より少しでも良くなるから行くんだもの。 入院と聞いたら、普通の人はびっくりすると思う。 けど、大丈夫な気がする。 何とかなる気がする。 話す自信もついたし、 入院かっても大体わかってるし、 心の中に、常にみんながいるから、 心配は特にしてない。 良くなれるなら、がんばりたい。 今よりもっと笑顔でいられる時間が長くなるように。 そのためなら、がまんできるよね。 時間が許す限り、 誰かと会ったり話したりしていたい。 体が許す限り、 いろいろなものを見たり触れたりしていたい。 弱気だとか笑う人がいるかもしれない。 でも、今を大切にしたいって思うことに、 弱気も強気もないと思う。 書きたいと思うこと… 会いたいと思うこと… 見たいと思うこと… そんな欲求が私を強くする。 どんなに体が痛くても、そのやる気が支えてくれるうちは、 大丈夫だよって自分に言い聞かせる。 “大丈夫”って言葉。私は大好き。 ダメでも何かを可能にしてくれそうな 未知なる力を秘めてる気がする。 今は“大丈夫”を信じて生きていたい。 1999/8/16(月) 私は私。多分それでいい。 大丈夫・・・と励ましてくれる人がいる。 素直にそれだけを受け入れればいい。 難しいことは考えない。 毎日がハッピーなら、それでいい。 1999/8/1(日) “所詮・・・”とか“どうせ・・・”とか言っちゃいけないって、 湧き上がる気持ちを抑えてたけれど、やっぱりつらいネ。 人の視線を避けるようにしてた。 人と比較しないようにしてた。 でも、“私”は“私”じゃ通用しないことがたくさんあって、 ふさぎこむことがある。 私はいつも誰かにすがっていかなきゃ生きられない。 そのみじめさや情けなさが胸をつく。 “〜でなきゃできたのに”と唇を噛み締める。 言っちゃいけないとわかっていても、 そんなふうにしか思えない自分がもっと情けない。 体が痛いせいだね。 明日は別の日。きっといいことが待ってる。 1999/7/22(木) どこから歯車が合わなくなったんだろう。 本当はそんなふうに考えたくないのに。 違う方へ違う方へ何もかもがそれていくみたいでこわいんだ、自分が。 わがままだってこと、知ってる。 だけど、そうでもしないと・・・そうでも言ってないといられない。 言いたくないよ・・・。〜だからなんて言いたくないよ。 どんな小さなことでも私はできたって自信を持たないとやっていけない。 生きる意味を見出せない。 考え方がおかしいなんてわかってる。 異常に人に気を使ったりするなんておかしい。 わかってる。 でも、人のつらさをわかってあげられるとか、 少しでも迷惑をかけない(人に負担をかけない)障害者でありたい・・・ そう考えるのはおかしいこと? 家族の負担のことも知ってる。 知ってるからこそ、そうなりたくない気持ち・・・どんなふうに表現したらいい? 歯車が合わない。 そんなこと・・・昔はなかったのに・・・。 1999/7/19(月) 私が私でなくなっていく。 私の常識が薄れていく。 こわいよ。こわいよ。こわいよ。 私は今までどんなふうに生きてきたの? 人とどんなふうに接してきたの? 人をどんなふうに見つめてきたの? 物をどんな目で見てきたの? 私が壊れてしまう。 帰りたい。昔の私に帰りたい。 人のことを大切に思ったり、人を好きだと素直に思えたり、 そんな昔に帰りたい。 何でもできた昔に帰りたい。 自分の足でどこへでも行ける、自分の手で何でもできる、 この手で何でもしてあげられたあの頃に帰りたい。 ねえ、どうして?どうしてこんなにつらいの? 胸が苦しい。苦しいよ。 思ってることの半分もできない。 言いたいことの半分も言えない。 どうしてこんな風になっちゃったの? どうやって生きていけばいい? 苦しいのは私だけじゃない。 もっとつらい人がたくさんいることくらい知ってる。 でも、涙が出るよ。 本当はいっぱい泣きたいよ。 泣きたいよ・・・。 1999/7/17(土) 私は私・・・でも、私ってどの私? 私ってどんな人だった?って聞いてみたくなる。 あの頃の私、心のどこかで自信を持ってた。 やりさえすれば、何でもできると思ってた。 だけど、それがやれなくなった時、完全に自信を失ってた。 今の私が口にする言葉は、必ずしもできることじゃない。 いわば、できもしないハッタリに過ぎないから。 あの頃の私を支えていたのがもしも自信なら、 今の私は何を支えにすればいい? どんなに強がっても、どんなに立派な言葉で繕っても、 結局ガラスのストローみたいに内側は空洞で、 落ちればすぐに割れてしまうだろう。 そんなもろい人間にはなりたくないのに。 結局は、その程度の人間だった。 情けないな。 ひとりで生きてさえいけないなんて。 私、何のために生きてるんだろう。 私の生きる目的ってなんだろう。 もう涙はないけれど、むなしさだけが残る。 こんなところを誰かに見られたら、みんなきっと離れてく。 仲間と一緒にいられるためには、“私”は隠さなきゃいけない。 “私”を殺してしまいたい。 暗い私はいらない。 1999/7/8(木) 病気以外の何かをしっかり見据えること。 前だけを見て進むこと・・・大事だよね。 立ち止まったら、きっと悪いこと、悪い方向に考えるから。 そんなことを考えないように、走る! 足じゃなくて、目で・・・、頭で・・・、気持ちで・・・走る。 今やりたいことを精一杯やる。 許されていることは、それだけだから。 仕事のできない私の特権だ。 1999/7/7(水) 7月7日、晴れ・・・まさに今日はそんな夜だった。 満天の星がいっぱいいっぱい散らばってて、ものすごくキレイだった。 願い事はたくさんある。 ひとつに絞ってるうちに、7月7日は終わってしまいそうだ。 今日はやりたいことや見たい物・・・ とにかくいろんなものに興味が湧いてくる、そんな日だった。 触れてみたくて、やってみたくて、でも、体がついていかなくて・・・。 少しずつ少しずつ追いかけていけばいいよね。 多分、他のみんなの努力には足元にも及ばない。 でも、そのおかげで、私は追いかけるもの(目標)があるから、 生きる力が生まれてくる。 追いつかなくていいんだよね。 少しずつ、確実に物にしていけば、それでいいよね。 私は私だから。 私のスピードで行けるところまで行きたい。 私の手でつかめる物に手を伸ばしていきたい。 誰のためじゃなくて、自分のために。 1999/5/27(木) お父さんが妙に老け込んでいることに気がついた。 ホントは、“先のことはまかせてよ”って言ってあげられるのが 一番の親孝行だと思う。 そういった時、鏡の中で私が泣いた。 親不孝でごめんなさい・・・と。 胸が痛い。とても苦しい。 私は親を一生踏み台にして生きていくの? 切ないけれど、ひとりになった時、泣かないように、 やっぱり私は親を踏み台にして飛ばなければいけない。 ひとりになった時、死を選ぶような弱い人間にならないように。 1999/5/20(木) 体調は昨日より少しいい。 でも、まだx2不安。 ものが手から滑り落ちる度、関節が音をたてるたび、 私はどこまでいっちゃうんだろうっていつもどこかでこわがっている。 そう、本当はちっとも覚悟なんてできてない。 本当は誰かにすがりつきたいけれど、 そんな勇気も力もなくて、バレないように私を演じてる。 上手に演じてる・・・かな。 心を強くする方法ってないのかな。 気持ちを強くする方法ってないのかな。 いくら表面を繕っても、つらくてつらくて内側から崩れてしまいそう。 1999/5/10(月) 人並みでよかったのにな。 人並みに仕事して、人並みに恋をして、 人並みに結婚して、人並みに子供を産んで、 人並みに老後を迎えて、人並みに人生が終わる。 それで十分幸せだったのに。 人並みに生きようとすると、それだけで首をしめてしまう。 だけど、人並みの生き方しか知らないから、 どう素直に生きていいかわからない。 痛いとわめかずに生きていたい。 でも、痛いといわずに生きていけない。 そんな私を見たら、きっとみんな引いてしまう。 だから、私は必死で笑って生きなきゃいけない。 そんなの十分わかってるのに。 いっそ、この腕切り落としてしまいたい。 そう思う時・・・本当はそんなことできないくせに、むなしくなる。 1999/5/7(金) もっともっといろんなものを見たい。 もっともっといろんな話を聞きたい。 そして、もっともっといろんなことを感じたい。 昨日の気持ち、今日の気持ち、明日の気持ち、 毎日考えることが同じじゃなくてもいいと思う。 だからこそ、その時思ったことを大切にしたい。 このノートを書いていたその時、私がどんなことを思ったのか・・・ それを言葉に・・・文字に置き換えて残しておこうと思う。 時には泣きたくなるほどうれしいこと、 時には自分に憎しみを抱くこと、 あるかもしれない。 だけど、それがその時にしか感じることのできなかった“私”の思いなら、 それはとても貴重な宝だ。 だから、このノートを書く時は、素直になろうと思う。 後で思い出した時、書き残さなかったことを悔やむことがないように・・・。 1999/5/6(木) 『五体不満足』を読んだ。 私とは違いすぎる。 私は相当な性格ブスだ。 あんな風に生きていけたらいいね。 でも、この痛みは・・・笑うのが精一杯かな。 S51生まれの彼・・・私と数ヶ月しか違わないのにね。 話してみたいとか、会ってみたいとか、 いろんな興味は負けないくらい湧いてくるのに、 これほど苦痛に思うのはなぜ? 1999/5/3(月) 昨日、すごく充実してた。 なのに、夜は死にそう・・・死ぬんじゃないかと思うくらい つらくてつらくて冷や汗をかいた。 今日、充実してた。 なのに、何か足りないような気がしている。 欲しい物もちゃんと買えたし、美味しいものもいっぱい食べた。 きっと、体がつらいからだね。 大丈夫。またすぐもとに戻るから。 1999/4/28(水) 別に他人と比較なんてしなくてもいい。 頭の中ではわかっているつもりでいる。 だけど、気づくと比較してしまっているのは、私の弱さなのだろうか。 今はまだ、学生気分がみんなどこかに残ってるけど、 いつかどこかで追い越され、 いつのまにか別の世界にとりのこされそうな気がして、なぜかこわかった。 顔を合わせられなくなって、今までみたいに対等に話す自信を失って、 そうしているうちに、あんなに身近に感じていた仲間の存在は、 急に遠く感じるようになっていた。 元気にがむしゃらに走っていた私だけが、 本当の“私”だったのか・・・。 思ったことを、表情、言葉、体全体で表現できたあの頃の“私”だけが、 “私”だったのだろうか。 私、完全に自分を表現するすべを失ってしまったのだろうか。 だけど、言葉だけじゃ足りない。 なんとしても足りないのだ。 痛いのは仕方ないことで、それを言っても仕方ないことで、 仕方ないことばっかりで、でも、どうしていいかわかんなくて、 その繰り返しで時々今日みたいにパンクしそうになることがある。 泣きたくて、でも、泣いても仕方なくて、 仕方ないこと十分わかっていて、でも何もできなくて、 苦しくて苦しくて、心の中で叫び声をあげてる。 いやだよ、そんなの。 そんなの私じゃないよ。 だけど、そんな私も私なんだって受け入れなきゃならなくて。 それがこわくて眠れなくなりそうで。 誰かに話したくて、でも、何を話していいかわからなくて、 今の状況を口に出せなくて、 口に出すことで会話が途切れるのがこわくて、 ますます言葉を失って話ができなくなる。 こんなことじゃいけないってわかっているのにね。 どうしてこんなになっちゃったんだろう。 今日に限って、どうしてこんなに動揺してるんだろう。 落ち着かなきゃ・・・。落ち着いてよ・・・、お願いだから。 1999/4/19(月) こわかった。ついていけないことがこわかった。 “できない”ことで場をつぶしてしまうことがこわかった。 私が行ったらどこにも行けないかもしれないとか、 私が行ったら何もできないかもしれないとか、 どうしてそんな風にしか考えられなくなっちゃうんだろう。 思わず電話を切ってしまった。 逆もどりしてしまいそうになる。 前向きに生きていたいのに。 昔の私を知っている人に会うのはすごく緊張する。 元気すぎる私を知っているから、かな。 元気でなきゃいけないような気がして、 ものすごいパワーを放出しようとしてしまう。 うちに帰ると、いつもため息をついている。 自分がとても情けなくて、ついつい落ち込んでしまう。 1999/4/14(水) 今日は初めてEメールに挑戦した。 確かに便利で面白い。 興味あることはたくさんある。 “知らない”ままじゃなんとなくさみしい。 挑戦してみるのも悪くないよね。 広くものを見ることのできる“目”をもちたい。 私は知らないもの(こと)が多すぎる。 そして、見ていないもの(こと)が多すぎる。 逃げないで、ちゃんと目を開けて見よう。 自分のいるスペースを、 ちゃんと管理できるようになりたい。 その上で、もっともっと知識をつけていきたい。 “知らない”ものを知ろうとする姿勢が大切だと思う。 目を覚まさなきゃ・・・。 1999/4/6(火) 私、人並みに恋ができるのかな・・・。 体の痛みで心がゆがんだり、 何もしてあげられなくて、自分を恨んだり、 それでも私に恋をする資格は与えられてるの? 人は必ず幸せになれるようにできてるんだって。 今までが幸せすぎたから、もう夢はおしまいなのかな。 私の子供の頃からの夢、かなえるのは簡単だって、 学校の先生がそう言ってた。 だけど、簡単そうでいちばん難しい夢になった。 1999/4/5(月) くやしい。ただただ、くやしい。 並みのことができないって、ものすごくくやしい。 言い返すことすらできなかった。 それがくやしかった。 遊びのつもりじゃない。 本気で才能を試すつもりだった。 何かひとつ自信になるものが欲しかっただけ。 ただの障害者で終わりたくなかった。 だから、本気でがんばってた。 なのに、それはただの遊びでしかなかったなんて。 くやしい。 私は何をどうすればいいの? 自分で食事を作ればしかられる。 そのくせ、準備だけは手伝えと要求する。 その理由が、“ただの障害者になるから”だって? 冗談じゃない。 くやしい、くやしい、くやしすぎる。 私に才能があったなら・・・。 くやしいよ。 いつもと同じく書いてるのに、字さえまともに書けない日もある。 ただ、くやしくて、でも、どうにもならなくて、 どうしたらいいの? 1999/4/3(土) こわがらずにいろいろ話をしてみるけれど、 やっぱり今でもこわいです。 どうしてこんなに言葉が引っ込んじゃうの? まいったな。 思ったことを素直に口に出せれば、それでいいはずなのに・・・。 わかってるのに・・・できないのよね。 本当はちゃんと原因わかってる。 前みたいにちゃんと責任持てなくなってるから。 会う約束も言動も、実行に移すことができないから。 責任持てないこと、言えないよね。 嘘はつきたくない。 でも、うそをつかなきゃ距離を作ってしまうから。 ホントはそれがこわいんだよね。 1999/4/1(木) 卒業して、新しい一歩を踏み出してから、早くも1年。 1年前とくらべて、今は、確実に前向きに生きている。 痛みは前と変わらない。 だけど、痛みを訴えることが少なくなった。 他に夢中になれることができたからだと思う。 最近の私は、毎日が楽しい。 退屈なことは退屈なんだけど、いろいろなものに興味がわくようになった。 たとえそれが、私の手におえないことであっても、 ○○したいとか、△△が欲しいとか、欲が出てきたのは間違いない。 1999/3/31(水) 何かしたい。 何でもいいから何かしたい。 私にできることって何?私に必要なことって何? 今の私にできること・・・何があるだろう。 何かしないといられない。 私1人、時代にとり残されてしまいそう。 1999/3/27(土) こわい。鏡を見て、そう思った。 このままでは、顔形まで変わってしまう。 体だけじゃない。顔までずれてしまう。 私、どうなっちゃうんだろう。 いっそ、忘れてしまえたら・・・いいのにな。 忘れられる時間、たくさん作らなきゃ、 “元気”までなくしたら、何も残らないから。 足首の急激の痛み・・・いったい何なの? やっと前に踏み出したのに、今さら、どうしてなの? 体中を壊すまで、悪夢は続くの? 生きることって、時にすごくつらいことになる。 一生懸命太陽に手を伸ばしても、足場をすくわれ、崩れ落ちるから。 お願い。もう終わりにしたい。 もう振り回されたくないから、何もなくてもいいから、 もう少しだけ救われたい。 仕事も恋も何もなくてもいいから、充実した1日を過ごしたい。 人並みの幸せなんていらない。 長い人生なんて欲しくない。 1日1日が切なくなければそれでいいのに。 負けちゃダメだ。 まだ、終わらせちゃいけない。 1999/3/26(金) 恋をすることで、私がいい方に変われるなら、 それもいいかもしれない。 実る恋じゃなくても、誰かを好きでいることで、 自分を磨いていけるなら、それでいいよね。 できる範囲で自分のスタイルを確立できれば、それで十分だよね。 昔の私は、昔のまま残してもいいよね。 今の私を作ればいいんだもの。 1999/3/23(火) 人の心が読めなくなった。 自分しか見えていないのかもしれない。 違う。逃げてるんだ。 人の心を知ってしまっても、何もしてあげられないから。 誰かがつらい思いをしていても、そばについていてあげられないから。 誰かが苦しんでいる時、手を差し伸べてあげられないから。 知らない振りして、いっぱい泣いた。 助けたい。助けてあげたい。 なのに、私、たくさんの人を見捨ててしまった。 見えないふりをしてしまった。 “見えなくていい”そう思った。 だから、瞳を開けた時、もう、何も見えなくなってた。 素直に喜んだり、怒ったり、笑ったりできない。 いつも作った喜怒哀楽。 どうして5年前みたいに何もかも素直に表に出せなくなったの? 今の私は大嫌いだ。 もう1度“私”をやり直したい。 1999/3/21(日) 考えと行動がなかなかイコールにならなくて、 ついイライラして、おまけに八つ当たり。 良くないなってわかっているんだけど、困ったな。 出来ないことを無理にしようとするからだね。 だけど、“できない”って言ってしまったら、 何もかも“できない”から、 みんなをきっとうんざりさせてしまうから、 それだけは避けたくて・・・。 何もしてあげられないって・・・つらいな。 自分のこと何もできないのもつらいけど、 何もしてあげられない方がもっとつらいよ。 1999/3/17(水) パソコン・・・はじめようかな・・・と思っている。 お金の問題があるから、ちょっとまだ踏み切れないでいるけど。 いつか、やってみたい。 1999/3/16(火) いったい何様のつもりなの? 思いっきり自分に問い掛けた。 最悪だ。最悪だよ、私。 誘ってもらえただけでありがたいって思わなきゃバチがあたる・・・なのに、 1人でわがまま言って、みんなをパニックさせて・・・。 自分の立場をよく考えなさい。 いっぱいいっぱい泣いた。泣いちゃった。 こんなことで泣いて、どうするの? でも、泣かずにいられないよ。 勝手に涙が出てくるんだもの。 どうしてこんなになっちゃったんだろう。 言っちゃった。これを言ったらおしまいなのに・・・。 弱すぎるよ。もっと強くならなきゃ。 世の中には私よりもっとつらい人がいる。 ちょっと、痛いだけじゃない。 ちょっと動かないだけじゃない。 ほんの少し、他の人と一緒に動けないだけ。 泣くようなことじゃないよ。 元気だそう。 私のとりえは“元気”だけだもの。 “明るさ”をなくしちゃいけない。 なくしちゃいけない。大切な宝物だから。 もう、泣いちゃいけない。 ほら、もう大丈夫。 ちゃんと前を向いて歩こう。 1999/3/12(金) 私と私が対立してる状態。もう、まいったな。 私の中に2人いる。 いつも2人の間で答えが出せない。 1人はホントの私。1人は体裁(まわり)を考える私。 どちらかがいつも許さない。 いや、むしろ、ホントの私を殺さなきゃいけないことくらい、 十分わかってる。 だって、そうしないと今の私は生きていけないのは十分わかってるんだもの。 助けてもらわなきゃ生きていけないんだもの。 私、いったい誰のために生きてるの? 自分のため?他の誰かのため? ああ、もういっそ、この両足切ってしまいたい。 この体、捨ててしまいたい。 すべて自分のためだってわかってるのに、 自分で自分につらい選択を迫ってる。 そのたびに頭を抱える毎日が、これからずっと続いていくんだ。 1999/3/7(日) 完全に自分がなくなってしまったみたい。 これが好き、これが嫌い、これは間違ってる。 今まで当たり前に出していたはずの自分のカラーがなくなっちゃった。 私の価値観はどこに行ってしまったんだろう。 けっこう気に入ってたのにな。 やっと自分を好きになれたのに。 あのころの価値観・・・どこに忘れてきたの? 涙が止まらない。 ベッドで何度も寝返りを打って、ついに起き上がってしまった。 いろんなことを考えた。 … 中略 … 子供が倒してしまった自転車を起こしてあげることもできなかった。 今でも思い出すと、見捨てたみたいで頭を抱える。 いつも心の中で“ごめんね”って叫んでる。 そんな私に、もしも好きな人ができたとしても、 私に何ができるんだろう。 大切な人がつらい時、私、何もしてあげられない。 大切な人が支えを必要としている時、 私、何もしてあげられない。 やさしい言葉すら、思うようにかけてあげられなかったんだもの。 痛むところがあっても、さすってあげることすら きっと口で言うほどしてあげられない。 自分の体が痛むのもつらいけど、 何もしてあげられないのはもっとつらいよ。 1999/3/5(金) 私だってやってみたい。 いつも楽しそうに聞くことしかできないけど、 それでもいいじゃないって思ってた。 できなくて、ふくれっつらするあの子たち。 何もいわなかったけど、すごくうらやましかったんだ。 … 中略 … そばにいて精一杯笑ってがまんしてる私が悲しくなる。 弱いんだよ、私。 みんなが思うほど強くないんだよ。 でも、訴えてもきりがないから、精一杯笑ってるだけ。 1999/3/4(木) 逃げて逃げて逃げまくっても 痛みに追いつかれてブレーキを踏むんだ。 忘れていたくて、笑顔を絶やさないように 意識をどこかに飛ばそうとしていたのにね。 病院での楽しい思い出・・・ 痛みすら忘れていたね。 そのくらい夢中でいられた。 いったい何がそうさせていたんだろう。 いつも言い聞かせる。“ひとりの方がいいよ”ってね。 一緒にいたら、いつか疲れてしまう日が必ず来るから。 その日がきたら、つらいでしょ? きっと、自分を・・・相手をにくんでしまうから。 笑えなくなると、いつもここでため息をつく。 みんなにバレないように、ここだけで泣く。 力の入らない指・・・動かすたびに激痛の走る肩・・・ 話し出したら終わらないような、そんな病気の話はしたくない。 みんなをしんどくさせてしまうだけだから。 でも、“できない”理由がそこにあるから。 1999/3/3(水) 欲しいもの、やりたいこと、ホントにいっぱいあるのに、 1つ1つが私を苦しめる。 ああだったら、こうだったら、思いをめぐらすたびに、 憧れのため息に変わってしまう。 変わりたいの。 私だって大人に一歩踏み出したいの。 まわりがどんどん変わるたびにもどかしくて、 やるせないよ、切ないよ。 私は私、私のスタイルがあってもいいけど、 そのスタイルすら確立できない。 生き方そのものを変えなきゃいけないのにね。 1999/2/28(日) 歩けるようにはなったけど、思うようには動けない。 上半身が不自由なのは同じだった。 同世代のYさんの言ってたリウマチの人のことを思い出した。 こわくないわけじゃない。 いつか私にもその人のように笑えなくなる日が 来るかもしれないことも覚悟はしてる。 そんな時、私にはYさんのように、 変わり果ててもそばにいてくれる人がいるだろうか。 私は、誰かを支えてあげられるだろうか。 体が少しずつ壊れていっても、 誰かを支えてあげられる力が欲しい。 1999/2/20(土) 少しずつ封印していたはずの記憶が戻っている。 ずっとx2前向きな人たちに会えたから、 もう少し前に進もうって思った。 1999/2/6(土) どうしたら顔を上げて現実を受け入れられるの? 彼女を見るたび、目を背けてしまう。 私がめざしたものすべてが 目の前で笑ってるんだもの。 負けちゃいけないって思っても、 あきらめきれないよ。 自分のためだと思って切った髪も、 洋服も靴も悲しいほど哀れに見えた。 若いのにかわいそうとみんなは言う。 ついこの間までそんなこと思わなかった。 だから笑っていられたのに。 どうしてかわいそうなのか、よくわかった。 1999/2/3(水) 自分が言ったことに責任を持てないなんて 子供みたいだと思う。 でも、それは私のことでもあるから悲しくなる。 いくら大人ぶった言葉を使っても、 どんなに年齢を重ねても、 大人になりきれなくて言葉に詰まる。 友達が言ってた。 “それは知識が足りないから” まったくそのとおり。 知識が足りなさすぎる。 大人になりきれないのは、 まさにそのせいだと思う。 1999/1/31(日) 誰ひとり同じ人生はないし、 同じである必要はないけれど、 理想の人生が目の前で笑うと、 つい目をそらしてしまう。 髪を切ったことも、 来るはずだった幸せにサヨナラしたのも、 後悔はないけど、ちょっとだけ重い。 みんながいてくれてよかった。 誰かが覚えてくれてるのが、 これほどうれしいと思わなかった。 たとえ、ここに来てくれることが 何かの口実であっても その口実に私を選んでくれてとてもうれしい。 ここを出たらいっぱいありがとうをみんなに送ろう。 1999/1/29(金) 今さらだけど、こうなっていなかったら 私も彼女のように笑えたかな。 ちょっと振り返ってしまったけど、 もう涙は出てこない。 欲を言えば、私もスキーやスノーボードしたかったな。 私も好きだったあの人の隣りにいたかったな。 甘いのかな。 本来ならどんな生活をしているんだろう。 朝起きて、仕事に行って、ご飯作って・・・ これからどんな生き方をすればいいんだろう。 どうしたら洗濯ができるかな。 どうしたら家事ができるのかな。 どうしたらぬれたバスタオルが持ち上がるかな。 そんなことを考えながら生きるんだね。 大学生から止まった時間を、 これから刻みなおすことができるだろうか。 “歩ける”ことがどういうことか、 とても重要だってことはわかった。 未来は明るいのか暗いのか。 まだまだ先が見えてこない。 1999/1/27(水) (膝人工関節置換術の入院メモ) 右ひざに痛み。 リハビリの先生の話 *装具が来次第歩く練習に入れる。 *杖はつかなくても良い。(リウマチだから) *こわいのは・・・細すぎる(筋肉がなさ過ぎる)、 若さ(動くことによる負担) *最新型の人工関節を入れてあるが、もう1度くらい手術が必要→取り替え 骨には異常ないと思われる。 見てもらったほうが良い。 来週から全荷重OK(装具が前提) |