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●●● 東日本大震災 復興の歩み ●●●
〜 震災から6年を迎えて 〜

2017年3月11日、東日本大震災から5年を迎えました。
仕事に追われてページの更新が追い付かず、
当時の日記を元に、震災から6年を迎えた近況などを
記しておきたいと思います。

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<大震災6年>12万3168人 全国に避難 更に長期化も
(Yahoo!ニュースタイトルより)

あの震災から6年になります。
いろんなことを思い出します。

食器棚が倒れてキッチンが散乱したこと。
店舗の前に水や食料を求めて行列ができたこと。
原発が爆発した時のこと。
町から人が消え、ゴーストタウンと化したこと。
誤報による放射能の恐怖から、
市の境で支援物資の輸送が止まった時のこと。
ガソリン難で身動きがとれなくなったこと。
「餓死」という言葉が頭をよぎった時のこと。
人を信じられなくなったこと・・・

そんな中で目の前を往復する自衛隊のヘリや復興支援車両、
県外から届くメッセージや支援物資が、
どれほど心強く温かく感じられたことか・・・
今でも忘れられません。

まだ大丈夫。
浜通り地域を救おうと頑張ってくれている人、
心を寄せてくれている人がいる・・・
まだ生きてていいんだ・・・
そんなことを思った日もありました。

1ヶ月足らずでこんなにも心が揺れ動くことは、そうないと思います。

家族や家を亡くされた方、避難場所を求めて各地をさ迷った方、
さまざまな境遇に立たされた方が多くいます。
そして、避難先で自力で家や店舗を再興し、
立ち上がった人たちも多くいます。

その陰には、行方不明になった家族を泣く泣くあきらめ、
残された家族や親せきと生きることを決めた方もいるでしょう。
帰還をあきらめ、遠く離れた地で生きる決意をした人も。

何かと優遇されているように言われてきた福島も、
(本当に必要な所も多くあることをご理解ください)
変わり目に来ています。

防潮堤や沿岸道路の復旧、建物の耐震補強工事、
災害公営住宅の建設〜引っ越し、
余震などのたびに沸き起こる憶測や風評への対策・・・
福島の地元新聞やニュースで震災関連の記事が載らない日はありません。

そんな中で、
住宅支援の打ちきり、復興応援職員の派遣終了、
この3月4月で避難区域が解除になる地域の帰還・・・
自立の道を歩み始める地域、ようやくこれから復興が始まる地域が福島にはあります。

そして、引き続き「安全安心のため」の放射線量の測定や情報提供が
各所で行われています。
防災、各種支援、自らの安全確保、
福島の人たちはそういうさまざまな知識を身に付けてこの地で生きています。

一方で、一部のいじめやいやがらせといったニュースに、
心を痛めています。
6年経って、まだ他県ではうわべだけの知識しか持っていない。。。
その程度の報道しかなされてきていない。。。
同じ人間として、残念な気持ちになります。

福島の体験や知識を少しでも多くの方に知ってほしい。
それは福島県人のエゴというより、
今後の防災に役立てる意味での思いです。

お近くに原発がある方、
近県に原発があり、いざという時受け皿となる地域の方、
また、海沿いにお住まいで津波意識のある方、
そして、地震大国である日本に住んでいる皆様にとって、
災害を生き抜くための知識として、
福島で起きたことを考えるきっかけの一日になってくれることを、
今、心から願っています。

そして、この震災で命を落とされたすべての方の
ご冥福をお祈りいたします。




〜 2017年3月11日 あや丸@管理人 〜


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