20th Anniversary ~30代のマニュアル~


番外編~東日本大震災の教訓~

2011年3月11日、14時46分。
宮城、岩手、福島を中心に大きな被害をもたらした東日本大震災。
あの日あの時のリウマチックな教訓です。

地震~無理に動かず安全確保~

震度6弱の揺れは、何かにつかまっていないと立っていられません。
私はあの日、部屋の扉を開けた直後の激しい揺れで身動きできなくなりました。
必死で扉の枠の柱にしがみつくも、今にも振りほどかれそう・・・
このまま振りほどかれたら廊下の壁に激突してしまう・・・
早く終わって・・・お願い、お願い・・・祈るような気持ちでした。

そんな教訓から、大きな地震の時は、逃げ口の確保も大事ですが、
近くの安全な場所で揺れが収まるのを待つようになりました。

座れる人は机やテーブルの下ですが、私は膝人工関節で床に座れません。
とにかく安全な場所を確保して、座る。
安全な場所とは、例えば周りからものが倒れてこない場所や、
上から物が降ってこない場所です。
我が家はリビングの大型の食器棚が倒れ、
キャスター付きのタンスやカラーボックスが斜めに動きました。
頭上のエアコンも落ちるんじゃないかと心配になるほどの大きな揺れでした。

家族も揺れている間はその場を動けず、すべては地震が収まってからでした。
助けようにも動けないのです。
ケガがなければ、ガラス窓を割るなどして外に出ることもできるし、
声掛けして助け出してもらうこともできます。
『無理に動かず安全確保』・・・それが私の地震の教訓です。

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津波~津波の怖さは第一波より第二波、第三波~



東日本大震災の津波では、第一波が小さかったため、
もう大丈夫だろうと家に戻った人が、第二波以降の大波に巻き込まれたそうです。

リウマチでは足腰が弱い方が多いかと思います。
津波警報が出たら、着のみ着のままで1分1秒でも早く高台へ。
高台が近くになければ、近場のアパートやマンション、ビルの上でもいい。
すぐに高いところへ逃げてください。

仮に津波が来なくても、それはたまたま運がよかっただけです。
『万一』の時は、『運』だけではまず助かりません。
とにかく高いところへ逃げて、安全宣言が出るまでは油断しないこと。

考えてみてください。
油断して津波に巻き込まれて自分や家族が命を失うより、
思ったほどの津波でなく、避難が無駄に終わる方が幸せなのです。

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原発事故~備えあれば憂いなし~



福島第一原発1号機と3号機が水素爆発を起こしました。
1号機の爆発で広報車が各地を回り、自宅待機を伝えてきました。
初めてのことで確定的な情報もなく、
その後の勝手な憶測による情報発信で、人為的に命の危機に晒されました。

私がいた地域は半径20~30km圏内にない地域があったにも関わらず、
「市《という大きなくくりで避難区域の発表が出てしまったため、
市内全体の支援物資の輸送が止まりました。
今、目の前にある物資さえガソリン上足で各地に配布できず、
その『ガソリン』ですら、市の境目から中へ供給してもらえず、
まさに『見捨てられた町』と化しました。

市外に避難しても、避難先で『放射能がうつる』『福島は来るな』と
つらい言葉を浴びせかけられた人もいたそうです。
残念ですが、災害時は目の前のことしか見えなくなり、
人は態度が変わってしまうこともあるのです。
地震被害より最悪だったかもしれません。。。
(そんな中、温かく受け入れてくださった地域の皆さまに感謝です。)

大事なのは『備え』です。
水、電気、ガス、ガソリンが止まった時、何が必要か。
水や食料、電池の備蓄はもちろんですが、
『薬のストック』や『介護用品』は大丈夫でしょうか?
小さな子供や高齢者の方の食事は大丈夫でしょうか?

原発事故の後、病院という病院が次々休診になりました。
薬剤師会では、緊急措置として処方箋なし(お薬手帳情報確認)でも
処方してもらえることになりました。
けれど、薬の支援がストップしており、ひとり3日分の制限が。
私も飲み薬は節薬・・・1日半量で調整してました。
介護用品などの日用品も、ドラッグストアやホームセンターが閉店し、
病院ですら上足する事態になりました。

給水用のバケツやタンク、運搬用に簡易のカートがあると便利です。
給水は本当に重労働ですし、買い出しにも役立ちます。

現在は2週間分程度の薬のストックを準備し、
仕事などで外出する際は、最低限の薬を持ち歩いてます。
コンタクトレンズは予備を。スマホの充電のため、小型のバッテリーも。
夜間の災害に備え、ペンライトも持ち歩くようになりました。
帰宅途中や停電が発生した際にも使えて便利だし、
重い懐中電灯より手にかかる負担が軽く、LEDだとなお明るい。

これを機会に日頃の災害の備えを見直してみましょう。


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